モノマチ × いぬねこ島へようこそ! はしもとみお木彫りのワークショップ、そして日本彫刻センターとは・・?

2014年5月23日、24日、25日の第5回のモノマチに合わせて、いぬねこ島では彫刻家はしもとみおさんの講師による、木彫りのワークショップが24日土曜日と25日の日曜日にありました。

階段を上って4階にあるギャラリーの展示会場にも沢山の方にお越しいただき、モノマチ3日間無事終了しました。モノマチ3日間の来場者はカウント出来ただけで330人にも上りました。5月17日の展示オープニングから数えて、7日営業日しか経っていませんが、すでに520人以上の方にお越しいただいています。

なお、オープニングの週末と、モノマチの週末に三重からお越しいただいた作家の彫刻家はしもとみおさんですが、この後の在廊は最終日の 6月21日(土)の1日のみ、となります。

 

さて、いぬねこ島でのワークショップでは沢山の素敵な、いぬねこが誕生しました!はしもとみおさんのファンにとってはメインイベントでもありますね。

24日土曜日は、おすわりする犬の彫刻のワークショップです。犬の彫刻のワークショップは大人気でして、4月の頭に募集をかけたら、2日ほどで定員に達してしまいました。その後キャンセル待ち希望者が4名ほどありましたが、キャンセルされた方がちょうど4名あり、キャンセル待ちの希望者全員が参加できたのは幸いでした。

さてさて、下の写真、原型はこの形です。犬の形にも猫の形にも見えません。。

ここからどのように掘り進めて行くのでしょうか、とても難易度高そうです。

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はしもとさん(左)、助っ人の本多さん(右)がひとりひとりまわって手を加えたり、アドバイスしたりしています。みなさんとても集中して、無言でごりごりと刃物を動かす光景が印象的でした。それだけ真剣に木と向かい合ってるのだなあと思います。見学に来てくださった方々からは「見ているとやりたくなるね」という会話が頻繁にかわされていました。

_1090146難しい箇所はえんぴつでデッサンしてから。。

_1090202この時間はケーブルテレビのカメラも入っていましたよ。この日取材された、モノマチのドキュメント番組は6月29日から1週間、J:COM 台東でオンエアされるそうです。おそらく、YouTubeにも後ほどアップされると思いますので、ぜひ、全国の皆様、第五回モノマチで検索してみてください。

_1090203ラスト30分からとうとう色塗りです。色塗りの時間ですよ、とアナウンスがはいるとみなさん揃って「えー!」という焦りの反応。

_1090216色を塗るとぐっとかわいくなりますね。

_1090219ねこちゃんも混じっています。まあるい背中がキュートですね。

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いよいよ講評の時間です。みなさんの作品をずらりと並べると本当に愛らしくて笑みがこぼれます。

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一つ一つの作品を丁寧に講評してくださいます。はしもとさんの言葉はいつもあたたかく、感動させられます。

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24日、第二部のワークショップ。こちらもテーマはおすわり犬です。この日は風があったので、風が吹く度に木屑から香りがふわりふわり舞い上がりとてもアロマな空間でした。

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_1090276外は日も落ちてきたのでキッサ室内で講評会でした。

_1090292出来上がった作品を並べると何ともいえない愛らしさです。

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さて、モノマチ最終日。25日は、眠るねこの彫刻です。

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ワークショップ前日に、はしもとみおさんが、眠るねこの彫刻を仕事の合間に彫っておられました。眠るタラちゃんをイメージされていたそうです。

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25日の朝10時、ギャラリーに展示しているタラちゃんのデッサンを見ながら、15分ほどでしょうか。ササッと、絵具を取り出し、ササッと色付け。

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木の彫刻が、手のひらで眠るタラちゃんに早変わり。

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見本としてたらちゃん(実物)も登場しましたが、ご機嫌斜めで引きこもってしまいあんまり参考にはなりませんでしたね。。

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眠るねこ、原型はかまぼこのような形です。ここから耳を付けたりしっぽや足をどうやって形作るのでしょうか。

_1090350分からない部分ははしもとさんが手を入れてくださいます。

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みなさん、それぞれの愛猫ちゃんたちの資料を真剣に見つめながら掘り進めます。

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色つけの時間です。なんと今回は参加者全員が色つけまでいきました!キッサでの木彫りワークショップ史上初の出来事です。

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順調に色塗り、資料と見比べながら、丁寧に。。

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刃物で木と格闘した後、この色をつける時間はなんだか和やかな雰囲気になりますね。とても好きな光景です。

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模様が複雑だったり、ちょっと面白かったり個性的な猫ちゃんがたくさんいらっしゃいました。

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さて、講評会です。まあるく並べて、このままギャラリーで展示したいくらいです。

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それぞれの作品のどういうところに魅力的があるのかを具体的に丁寧に語ってくださっています。

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目がかっとあいている子や、顔を隠している子、それぞれ個性があってどの子もとても愛らしいです。初めて参加されている方でもここまで出来てしまうのが本当にすばらしいと思いました。

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はしもとさんの講評を聞く度に感動をしています。数々の動物達と向き合い、作品を創っていったはしもとさんが培って来た感性にはっとさせられます。木彫りやデッサンを体験する事で、今までただかわいがっていたいぬねこちゃん達を違った視点で眺めたり触れたりするようになったりすることで、新しい発見を楽しめるようになる、そんなワークショップだと思いました。

はしもとさん、本多さん、参加者のみなさま大変お疲れさまでした。どうもありがとうございました!

 

最後に余談ですが、日本彫刻センター(Japan Sculpture Center)と名乗るサイトをご存じでしょうか?ツイッターで最近フォローされて、リツイートもしていただきているので、気になっていたのですが、サイトをみてみると立派なサイトですが、なにやら、個人の趣味で作っている感じがふつふつと感じる面白いサイト。中でも、彫刻×川柳という投稿作品のページがあり、これがめちゃめちゃ笑える。たとえば

彫刻の ポーズ真似して 腰痛め
– – りのんぱ さん 会社員

とか・・・、面白い彫刻にまつわる川柳が、沢山投稿されています。24日の朝にはしもとみおさんと一緒に、このサイトの川柳を読んで笑わせてもらって、その他、アーティストの言葉など、マニアックな話が沢山出ているので、さて、このサイトは一体誰が作っているのか、「彫刻センターと言ってるけど、絶対この代表の人が一人で作ってるよね」と笑いながらも、色々と興味がわいてきて、その朝、問い合わせのメールアドレスに、メールを送って、はしもとみおさんを紹介したいので、展示に来てもらえないか、代表の伊藤さんに問い合わせてみました。

すると、数時間後に返信が来て、驚くなかれ、はしもとみおさんのオープニングレセプションに、来ていたというではないですか! さらに、その日のうちに、またギャラリーに来てもらえるとことになり、代表の伊藤さんと再度お会いすることができました。はしもとみおさんは彫刻センターの活動をもっと広げたいという話をされ、なんと!みおさんの作品の一つでもある、木彫りのねこのキーホルダーを彫刻エッセイの特別賞として、提供もしていただきました。みなさん、ぜひ、彫刻エッセイ、頭をひねって応募してみてくださいね。はしもとみおさんの作品がもらえるかもしれません。

その後、はしもとみおさんや本多絵美子さんらと、夕食をご一緒し、かなり彫刻話で盛り上がりました。サイトを運営している伊藤さんは、美術とは関係ないビジネスの世界で、ずっと生きてこられた方で、純粋に知り合いの彫刻家を通して、彫刻の魅力に魅せられた方だそうです。知るうちに、もっと一般の人に彫刻の魅力を伝える方法は、沢山あるのではないかという想いにいたり、サイトを数か月前に立ち上げたそうです。この日は、これからも連携して色々と面白いことをやりましょうと話して別れました。ツイッターFacebook などのページもあるので、彫刻好きのみなさんはぜひ、フォローして応援しましょう。