LIFE はしもとみお彫刻展 PARCO MUSEUM TOKYO へ行ってきました

現在 渋谷 PARCOで開催中の、LIFE はしもとみお彫刻展 PARCO MUSEUM TOKYO へ行ってきました。期間は、2021年7月22日(木・祝)~8月9日(月・祝)  11:00~20:00

東京オリンピックの開催中、東京では緊急事態宣言も発令中、さらには新型コロナウイルスの感染拡大が連日最多更新です。とは言え、渋谷の街は人流も活気もある感じでした。多少の混在は予想していましたが、平日ともあってか、拍子が抜けるほど、PARCO MUSEUM はひとけがなく、今まで行った はしもとみおさんの大きな展示の中でも一番ゆったり見れたかもしれません。

わさおくんのスケッチ

入口からみえる、ショップの雰囲気が”デパートの展示”という感じだったので、ちょっとテンションが下がり気味であまり期待していなかったのですが、、、大変失礼いたしました。

いや、いや、この展示すごすぎる!

この会場を作りこんだ人の情熱が半端ないですね。ものすごい展示ですよ。本来ならば、このレベルの展示が東京で行われるのであれば、すし詰め状態になってもおかしくないのに、時期が時期だけに、多くの方が観に来れず残念です。この展示をゆっくりと見れたことは本当にラッキーでしたので、観に来れない方にも雰囲気を味わってもらいたいです。

入口をすぐ入るとアトリエ再現コーナー

作業机の下には、かまってちゃんの月君!個人的なポイントは、机の両開き箱の上に置いてある、なぞのチーターの胸像。アトリエに行ったことがある人しか見たことがないレアもの。

月君をこの角度から見ると、うける・・

個人的なツボは、この階段!見慣れた はしもとみおさんのアトリエの階段の完コピ。色合いといい、何といい、アトリエ階段そのもので、思わず「何だこれ!、すごすぎる!」と声が出てしまいました。

こちらは、ハイタッチ月君。

普段、美術館の展示などでは出てこない、はしもとみおさんの玄関入り口に無造作に置いてある、なぞのチンアナゴ彫刻。実はこれ、引っこ抜くとおみくじになっているらしい。

チグリス君が、いい感じの場所に居座ってます。入口から入ってくる人たちににらみをきかせています。

制作途中の彫刻。

奥の第二会場的なスペースには、森のエリアとなっていて、森の動物たちが、気持ちよさそうな空間にお出迎え。

奥に、ジオラマコーナーというのが左右に2つ設置してあり、あまり気に留めている人がいなくて、座る椅子も空いていた感じでした。ふとすると息子がジオラマコーナーに入ったきり、ずーと出てこなくて、椅子をクルクル回しながら、ずっと見ている様子。普段、あまり彫刻に関心をもたないので、どういうことかと思って中を見ると・・

なんだこれは!という感じの鏡のワンダーランドが広がっていました。

色々な角度で写真を撮ろうとしてみたのですが、全然だめですね。おそらく、ここの動物達は、はしもとみおさんの知る人ぞ知る、彫刻トランクに詰まった小さな彫刻達なのでしょうが、こうやって、鏡のジオラマの中で覗くと、楽しさが倍増です。作った人は天才ですね。

アトリエに長い間、無造作に横たわっていたイグアナくんも、立派に仕上げ着彩されていて、感激。

展示されているデッサンやレリーフも、アトリエに飾られているような、自然な感じで、とても良かったです。

個人的に、とても好きなこの象のデッサンもまた見ることが出来ました。

この辺りで、おなかいっぱいな感じですが、、第二会場の先に、さらなるワンダーランドが広がっていました。

様々な海洋生物が泳ぐトンネルを抜けると、そこには、海の世界が・・・広がっていました。

ライティングにより、会場は海の中を表現されていて、プロジェクターで壁の一面には、ジュゴンのセレナの制作映像が流れています。映像を見て初めて、彫刻の体の中に、小さなジュゴンを埋めているのを知りました。胎内仏というらしいですが、彫刻家って、こんな粋なことをするんですね。しびれました。

映像の光と、会場のライティングが混ざり合って、これもさらに会場の雰囲気が増して素晴らしかったです。(エンドロールの英語がいくつか変ですが・・・大丈夫かな)

鳥羽水族館のジュゴン、セレナと海亀のカメ吉

ウミウシや、ヒトデの彫刻が、岩のオブジェにはりつけてあり、これがまた抜群の雰囲気を出しています。

時々明るく光る会場の光に、カラフルなウミウシが照らされて、海に潜って眺めているような感じです。

この会場を作られた、チームの方々は素晴らしいです。今までのはしもとみおさんの展示の中でも、ダントツに良かったかもしれません。心地よく、何時間でもいられる空間です。はしもとみおさんを知っている人には、色々ツボにはまる面白空間でもあって、彫刻とはしもとみおさんの魅力がたっぷりつまった展示です。

展示も残りわずかですが、間違えなくお勧めの展示です。

持ってなかった、海洋生物のガチャも回すことが出来ました。3回ためしてかぶらずに狙った、ウミガメ、アザラシ、カワウソをゲットできました。ステッカーもかわいいです。

帰りには、はしもとみおさんの肖像彫刻の元祖ともいえる、忠犬ハチ公の彫刻も見て帰りました。

興奮が収まらない一日となりました。

<展示情報>
2021/07/22 (木)  – 2021/08/09 (月) 
LIFE はしもとみお彫刻展
PARCO MUSEUM TOKYO

Bruno Albert-Gondrand 個展 Solo Exhibition @柴又

柴又と言えば、もちろん寅さんですね。実は柴又の駅に降りたのは初です。。。そして、寅さんの映画もあまり観たことがありません。すみません。

こちらは、見送るさくら像ですが、柴又駅を降りるとつい皆さんにつられて写真を撮ってしまいます。

ギャラリーキッサでは、ひっそりといつでもシルクスクリーンのワークショップを開催しているのですが、宣伝は一切してないので、まあ問合せはないですね。。。

そんななか昨年の1月にお申込みがあり、シルクスクリーンの製版ワークショップを行いました。そのとき、参加いただいたのが Brunoさんです。以下、その時の様子。

木枠に紗張り

製版作業(イラストは Brunoさん)

製版いただいた版を使って、和紙へのプリントと、Tシャツへのプリント体験まで行っていただきました。とてもかわいいイラストですね!

Brunoさんは、フランス出身のアーティストですが、日本語が話せないということで奥様と一緒に参加いただきました。作品作りに活かしたいということで、シルクスクリーンのワークショップにご参加いただいたので、資材の調達方法から、なるべく安上がりに制作する方法を色々と伝授しました。

そんなことから、約一年経ちまして、Brunoさんから、個展を柴又で開催すると、お誘いいただいたので「これは行かねば!」と、行ってまいりました。独学で学んだシルクスクリーンですが、そんな自分が教えた方がこうやって、シルクスクリーンのアーティストとして作品を発表されるとは感激です。

Bruno Albert-Gondrand 個展 Solo Exhibition at Atelier 485 Tokyo.
2019年3月23日(土)- 24日(日)& 30日(土)- 31日(日)

下町の人たちの暮らしを描いたイラストが中心ですが、独特のユーモアと視点がとても素敵です。

和紙にシルクスクリーン印刷でプリントされているのですが、モノトーンで木版画のような質感で、個人的にはシルクスクリーンは布ばかりに印刷していたので、とても新鮮で良かったです。

Brunoさんです。シルクスクリーンの製版は太陽光で行っているそうです。個人的には太陽光は安定しなくて、難しいのであきらめたのですが、Brunoさんは膨大なデータを蓄積されて、今ではほぼ間違えなく製版できるようになったそうです。その他、シルクスクリーン制作の苦労話を色々と、、、プリントも何度も失敗を重ねてようやく作品発表までこぎつけることが出来たそうです。いやー、素晴らしいです。そして、シルクスクリーンの良さを分かち合えてうれしいです。

Brunoさんのホームページやインスタグラムもぜひ訪ねてみてください
Bruno Albert-Gondrand
https://www.instagram.com/bralgo.art/
https://bruno-albertgondrand.wixsite.com/arts

天気が良かったので、柴又帝釈天へもお参りに

前から見たかった柴又帝釈天の彫刻も観てきました。こちらも、素晴らしい彫刻で見応えがありました。

ギャラリーキッサでも引き続き、シルクスクリーンワークショップを行っていますが、5月24日(金)、25日(土)、26日(日)は、第11回モノマチがあり、3日間ギャラリーでシルクスクリーンワークショップを行う予定です。無地のTシャツや布ものをお持ちいただければ、沢山ある作家さんイラストのシルクスクリーン版を使って印刷体験できます(所要時間20分程度)

特別にA4サイズの製版ワークショップも各日4名限定で行う予定です(4時間)。もし興味ある方がいらしたら、お問合せください info@gallerykissa.jp

猫びより2019年 03月号 特集:猫は芸術の友、「東京猫びより散歩」にコニちゃん登場

今週発売の猫びより2019年 03月号。特集は猫は芸術の友です。

表紙は、ギャラリーの彫刻タラちゃんとおなじキジトラです。表紙の猫ちゃんは、写真家岩合光昭さんの初映画監督作品「ねことじいちゃん」の主役のタマを演じたベーコン君。そして「猫は芸術の友」というぴったりの特集の3月号に、すっかり看板猫となったギャラリーキッサのコニちゃんが登場!

なんとも素敵なイラスト付きでギャラリーとコニちゃんの紹介をいただいています。イラストレーターの一志さん、ありがとうございます!(😿)そして、最近いろいろとオシャレスポットが増えた蔵前のイラストマップもあり永久保存版間違えなしです。

雑誌はギャラリーにも在庫を置いています。ぜひギャラリーで遊び足らずにひましているコニちゃんに会いにきて下さい。

◎特集:猫は芸術の友
・久下貴史「猫は時空を超えて」
・前本利彦「日本画と猫」
・諏訪敦「リアリズムと猫」
・台湾画家 陳珮怡「猫さえいれば」
・東京猫びより散歩「ギャラリーキッサ」
・昔の人、昔の猫『南蛮人来朝図屏風』『豊国祭礼図屏風』
・尾道市立美術館の攻防戦「ケンちゃん・ゴッちゃんVS.警備員さん」

◎猫の日記念「ウチのコあっぱれ! コンテスト」結果発表
◎映画「ねことじいちゃん」岩合光昭インタビュー
◎岩合光昭の猫「久高島」
◎世界の旅猫 トルコ(新美敬子)
◎必死すぎるネコ(沖昌之)
◎ネコ温泉「かくのだて温泉」
◎あの人と猫「鈴木清順」

出版社: 辰巳出版

そして、キッサのオンラインショップでも販売中

志村リョウ「大きなカブに動物たちがやってきた」展。シルクスクリーン ワークショップ

9月16日から10月14日の期間、北柏にある認定こども園 まつがさきの森幼稚園に併設する子育て支援カフェ「THE GIANT TURNIP」で造形作家 志村リョウさんの展示「大きなカブに動物たちがやってきた」展が開催。

9月23日シルクスクリーンのワークショップを行いました。

シルクスクリーンの版を抱えて、出張シルクスクリーンワークショップです。

入口テラスに志村さんのカバさんも出張中。

新作のミーアキャットくん。この子は青い目の留学生。

カフェメニューの前で悩むミーアキャットたち。

先日お届けした、ジェームス・ディーンさんのピートザキャットの絵も素敵に額装されて飾られていました~。

ぬりえ缶バッチ作りのワークショップも志村さんが行ってます。

シルクスクリーンのワークショップチラシ~

新作のフクロウ。かわいい!

外の竹藪の眺めが素敵

外にもミーアくんが・・・!

見つけられましたか?

シルクスクリーンの準備中~

容易した版は7種類。好きな絵柄とインクの色を選んで印刷してもらいます。

インクをのせて、スキージでスーと。

素晴らしい!かわいいです!

Tシャツ完成!

新作のフクロウ柄です。こちらも素敵

トートバッグも出来ます。

本日は、沢山のご参加ありがとうございます!

コーヒーと、一番人気の生チョコタルト。めちゃ美味しかったです!

車で行ければベストですが、JR北柏駅か、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパスからバスでも行けます。

展示も素敵ですし、カフェも楽しめます。期間中にぜひどうぞ!

造形作家 志村リョウ 個展 大きなカブに動物たちがやってきた。
開催日時:2018年9月16日(日)~ 10月14日(日)
営業日/時間:月曜~金曜 10:00~17:00 土日祝 12:00~18:00
休館日:9月22日、29日、30日、10月6日、7日、8日
会場:認定こども園 まつがさきの森幼稚園 & 子育て支援カフェ THE GIANT TURNIP(千葉県柏市松ケ崎225-3)
チケット料金:無料
お問合せ先:まつがさきの森幼稚園 Tel. 04-7132-8622

ドン・カ・ジョンさん展示「あの雲にきいてみる」@笠間 海のふた

焼物のまち、笠間にある名物カフェ「海のふた」にてドン・カ・ジョンさんの展示が始まりまして、ドンさんが在廊されている先週末に行ってまいりました。ドンさんには、3年前から毎年12月にキッサでの展示をしていただいています、WISHくんというハガキに書いた願い事に絵と詩をつけて返信していただけるという素晴らしい活動をライフワークにされている。愛知のスーパー画家です。

笠間の中心街から車で少し山の方に行きます。今回は2度目でしたので、トラブルなく無事到着。初めて行かれる場合、カーナビにピンポイントで住所が指定できなかったり、近くについたのに場所がどこかわからないと、迷子になられるかもしれませんが、道路わきの看板をよーく探していただければ着けるかと思います。

今回のドンさんの展示は「あの雲にきいてみる」というテーマで雲がテーマです。訪れた日は、雲がとてもきれいな日でした。

大にぎわいの会場でした~。

今回も素敵な新作の絵が沢山

木製ペンケースに描かれたかわいい絵

蓋を開けると、画家が空を描いています

グッズも満載

キッサで作っている、ドンさんとのコラボ作品のWISHくん手ぬぐいも置かせていただいています。

ドンさん在廊日限定の特別カフェメニューも美味しかったです!カフェなのでもちろん、お食事もできますが、名物のマロンパフェはこの日は残念ながらメニューになし。全て手作りで、とても手が込んでいるレシピなので忙しい日には出せないのだそう。

今回もドンさんから、色々なWISHくんにまつわる不思議な話を聞かせていただきました。

雲の絵がずらりと。どれも素敵。個人的にお気に入りの1枚は・・・!、さてどれでしょう?

オーナーの岡部さん(左から2番目)と右隣りには名古屋から遠征サポーターのみかさん、ドンさんとパシャリ

帰りは、笠間芸術の森公園によって、丘滑り~。前回来たときはそりがなくて滑れなかったのですが、今回はちゃんとダンボールそりを持参してきました。

10月8日の祝日まで展示は続きます。最終の週末には、またドンさんも在廊されるそうです!

 

ドン・カ・ジョン個展
あの雲にきいてみる
会期2018/09/15(土)~10/8(月・祝)  11:30~18:00、10/8は11:30~17:00
カフェ 海のふた 茨城県笠間市 大渕1702−6

http://uminofuta.blog.fc2.com/

 

今年の12月は、キッサでドン・カ・ジョンさん、つよしゆうこさん、2人展を企画しています!こちらもどうぞお楽しみに~

郵政博物館 どうぶつゆうびん局へようこそ!-はしもとみおの木彫の世界-

スカイツリーがあるソラマチの9Fにある郵政博物館にて、はしもとみおさんの個展「どうぶつゆうびん局へようこそ!-はしもとみおの木彫の世界-」が9月9日(日)まで開催中。

関東ではなかなか見る機会が少ない、大型の木彫りも多数ありとても楽しめます。まだの方はぜひ~。

そして、入り口近くの多目的スペースでは、木彫作家の本多 絵美子 馬塲稔郎 山本麻璃絵、3名が参加しての「きって」展も同時開催しています。

郵便ポスト:山本麻璃絵、ワオキツネザル:本多 絵美子

彫刻好き、動物好きにはたまらない展示です。

入口から展示会場までのアプローチは、郵政博物館の常設展示があるのですが、常設展示の模型に混じって、はしもとみおさんの彫刻がちょくちょく現れます。こちらもお見逃しなく、郵便配達の人がウリボーを郵便物と一緒にウリボーを運んでいたり思わず笑ってしまいます。

今年の5月に、一年以上かけて完成した新作の熊のしゅうくん。三重県の大内山動物園にいます。月輪がありますが、ウマグマという中国奥地やチベットに棲む熊だそうです。

木彫りの鑿跡とまっ直ぐな目線からは、しゅうくんの生々しい息づかいを感じます。

しゅうくんのデッサン

しゅうくんの裏側。しゅうくんには10匹の動物がくっついています。

犬の郵便配達員たち

ねこたちのコーナー

猫団子。1本の木から親子猫が彫りだされています。

貫禄のシナモン

シナモンくんのデッサン。ぐっと来ます。

等身サイズの彫刻だけでなく、ミニチュア彫刻も沢山展示されています。

どうぶつたちの最後の晩餐

デッサンも展示してありますが、どれも素敵です。

サルの親子、表からだと気づきませんが、裏側に子ザルがくっついています。

月君コーナー

おなじみドンちゃん

2代目月くんの立ちポーズ

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「きって」展にも素敵な作品が沢山ありますので、お見逃しなく

馬塲稔郎さんの鹿さん。切手の鹿がモデルだそうです。

本多絵美子 「冬の聲」

山本麻璃絵 「ものモノ#ゆうちょ」

!!これは、常設しかないですね。

他にも、ユーモアたっぷりの作品が沢山展示しています。

 

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どうぶつゆうびん局へようこそ!-はしもとみおの木彫の世界-
開 催 日 2018年7月14日(土)-9月9日(日)

「きって」展
開 催 日 2018年7月14日(土)-9月9日(日)
作  家 本多 絵美子 馬塲稔郎 山本麻璃絵
会  場 多目的スペース

郵政博物館
東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ9F

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ちなみに11月には、キッサで はしもとみおさん、本多絵美子さん、馬塲稔郎さんに、新メンバーの花房さくらさんを迎えてのチームツチノコ 彫刻家4人展を企画しています。今から楽しみです。詳細はまた後ほどアップします。ぜひいらしてください。

はしもとみお木彫りの世界展 どうぶつたちの棲む森 酒田市美術館

先週、酒田市美術館で開催中のはしもとみおさん展覧会、はしもとみお木彫りの世界展 どうぶつたちの棲む森へ出かけてきました。

会期は平成30年3月17日(土)~4月22日(日) 最終日は明日です。

酒田市は初めて訪れる街ですが、東京から飛行機で行くとすぐです。飛行機の上から見た山々がすごくて、日本の景色ではないような、すこしカルチャーショックを受けました。山多すぎですよ、山形。

空からみる虹は円なんですね。初めてみました。

こちらが酒田市美術館。荘内空港から車で30分くらいです。

あいにくの曇りでしたが、美術館の庭から眺める鳥海山はバッチリ見えました。美術館の周りや、眺める景色が素晴らしくて、文化施設に対する思いを感じる場所です。

お馴染み、初代月君。「散歩に連れてって」の図

入口付近に設置されたメッセージツリー。ここに貼られているのはごく一部で、はしもとみおさんに向けた沢山のメッセージがファイルされていました。

初代月君と、二代目月君のツーショット。

可愛すぎる、二代目月君の立ち姿

デッサンも沢山展示されています。

膨大なミニ彫刻たち・・

ねこカードの数々

貫禄のチグリス

シナモン

福岡県相島にいるねこちゃん

主に巣巣さんが制作されたビデオ作品も上映されていますが、どれも素敵で見入ってしまいました。

トムくん

ドンちゃん

はなももさんのところのラクダ達とサンちゃん

ウララちゃん

会場も広く、展示もゆっくりとみられて、沢山の彫刻とデッサンを堪能できました。

まだの方はぜひ!

先週桜は8分咲きくらいでしたが、桜の匂いが強く、とてもいい匂いでした。

明日明後日は、天気もよさそうですし、見ごろでしょうね。

 

前から行きたかった土門拳記念館が、酒田市美術館の隣にあります。

建物も写真も素晴らしかったです。

平田牧場の直営店で食べたとんかつも美味しかったですが、お米が本当においしいですね。

はしもとみおさんの東北地方での展示は初、ということのようです。

ぜひ足を運んでみてください。

 

2018年3月17日(土)〜4月22日(日)
どうぶつたちの棲む森
はしもとみお木彫りの世界展

酒田市美術館  〒998-0055 山形県酒田市飯森山三丁目17-95

●開館時間
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

今古今×象鯨 象鯨企画展 「はしもとみお×西村浩幸 絵と木彫展」2017.2.15-2.24

彫刻家はしもとみおさんと、恩師であり象鯨美術学園の代表・彫刻家の西村浩幸さんの二人展が大磯の今古今であるとあり、ぜひ行かねばと、足を運びました。

大家駅前

 線路わきの道をてくてくと

 のぞき穴

線路がみえました

駅から徒歩で約15分、道路わきに突然おしゃれなお店があります。

日日食堂の建物の中に、今古今があります。

中に入ると新作の月君に迎えられました

はしもとみお×西村浩幸

絵と木彫展

ピーちゃん

会場の奥手に象と大きな鯨のデッサン

雷鳥社から出版された「木彫りどうぶつ手習い帖」も置いてありました。

木で囲まれた素敵な空間で木彫の展示はとてもよくマッチしていて、はしもとみおさんの動物彫刻と、西村先生の彫刻、お二人の彫刻と絵がピッタリの場所でした。

最後は、大磯に来たので、海も眺めに行きました

素敵な場所で作品とともにゆったりとした時間を過ごせ、

外と内、人と木、自然と美術、色々と頭をよぎらせた、素敵な展示でした。

「はしもとみお×西村浩幸 絵と木彫展」は終了してしまいましたが、今古今での象鯨企画展示はまだまだ続くようです。ぜひ足を延ばしてみてください。

~今古今×象鯨 象鯨企画・絵画彫刻3ヶ月展~

http://conccon.com/?p=1436

2016.5.8 プーク人形劇 はだかの王様 ~ 大森暁生展 Jamais vu – 未視感 –

人形劇団プークの人形劇には何度も足を運びたいので、定期的に来ています。今年はは正月の公演につづいて2度目です。今回の演目はと「はだかの王様」でした。

プーク人形劇は、新宿にあるプーク人形劇場で観るのが一番好きです。

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この劇場の外観がいいですね。1971年に建てられた劇場で、今年が45周年だそうです。ファザードの彫刻は建設当時の劇団員が彫刻したものだそうで、現在、劇場内の階段アプローチに建設当時の写真が展示されていて、劇団員が彫刻している貴重な写真もありました。

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プーク人形劇場の席は自由席なので、開演30分前の開場時間には到着して、良い席を取るのがおすすめです。それから開演までは、コーヒープンクト(PUNKTO)でおいしいドリンクを飲むのも楽しみの一つ。

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「しちめんちょうおばさんのこどもたち」は早起きだ大好きで、ちょっとおせっかいやきな、しちめんちょうおばさんの心温まる話でした。人形のことりたちのかわいいこと。

はだかの王様は、だれでも知っているアンデルセンの童話ですが、改めて観てみると沢山の示唆に富んだ話ですね。まんまとだまされて、はだかになって町を自慢げに練り歩く王様が、無垢のために見たままを言葉にしてしまうこどもの「おうさまは、はだか」の一言で一転町中の笑いものになってしまう王様。子供のころ話を聞いたときは単に王様のことを笑って、現実ではありえない面白い話だと喜んでいるだけでしたが、今考えると世にあふれる広告やコピーにだまされて、ついつい自分がはだかの王様のようになっていないかとヒヤリとします。

上のチラシは、階段アプローチに展示されていた、初演当時のチラシだそうです。1947年5月、ちょうど69年前ですね。「カミの国変じてヤミの国となるー 人民の手で明るい日本をつくろう!」と人形劇プークのマスコット、プー吉くんが手にしている看板。今の日本に、まさに問われていることですね。そして今調べたら、1947年5月3日は日本国憲法が施行された日でした。戦前から幾度もの苦難を乗り越え今に続くプーク人形劇ですが、人形劇は子供たちに楽しんでもらうものであると同時に、子供を連れてきた親たちにもメッセージを伝えるためにあるのだと思います。

この演目は、6月まで続いていますので、ぜひ足を運んでみてください。

http://www.puk.jp/kouen.htm

新宿駅近くで45年も人形劇を守っているプーク人形劇場ですが、新宿駅は、つい先月「バスタ新宿」がオープンしたように、変わり続けている町でもあります。

プーク人形劇のあとは、バスタ新宿、新しくできた商業施設ニュウマン(NEWoMan)をチラ見してから、新宿の高島屋へ~

「大森暁生展 Jamais vu – 未視感 –」

彫刻家 大森暁生さんの展示へ足を運びました。

彫刻達からゾクゾクっと妖気が出ています。作家の大森さんも在廊されていて、お話もでき、うれしいことに撮影もOKでした。

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「彫刻から気配を感じるようにしている」という作家さんの言葉どおり、その佇まいから、明らかに生きものの気配を感じさせるものがあります。

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作品はもちろんですが、展示タイトルも気に入りました。jamais vuとは 【未視感:実際にはよく知っていることを初めて経験したように感じる体験】。例えば、、、毎日のように通る道に植わっている木の陰が、あるとき人影に見えてしまった体験などだそうで、良く言う、deja vu(デジャヴ)と対比する言葉だそうです。

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作品とタイトルが引き立てあっている展示というのは最高にいいですね。展示タイトルは、なんとなく後付けになっている展覧会が多いなか、展示タイトルが作品に必要なパズルの重要ピースのように光っています。

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実は、高島屋の美術画廊は初めて来たのですが、会場がまたいいです。デパート催事場の画廊は空間に色気がないところが多くて、会場に幻滅してしまうところが多いのですが、新宿高島屋の美術画廊は画廊としても気持ちのよい空間です。

新宿での展示は終わってしまいましたが、関西方面を循環したあと、8月にまた日本橋の高島屋に戻ってくるようです。今回のような大規模な個展は3年に一度だそうですので、まだの人はぜひ。

詳細な展示スケジュールは大森さんのホームページをご参照ください。

大森暁生展 Jamais vu – 未視感 –

会場で販売していた書籍、フォトエッセイ+作品集を購入。帯の言葉「彫刻家なんかで喰っていけんのかよ?」に惹かれました。

午前に人形劇、午後に彫刻展を見たのですが、美術とエンターテイメントと一件違うジャンルのようにも見えんすが、人形劇の人形に必要とされるものは、やはり「気配」であって、どの角度からみても人形が生きているように見えなくてはいけない、美術だと思います。はだかの王様の話ではないですが、こどもは正直なので、いかに人形が素晴らしいと力説しても言葉では騙されません。大人は綺麗なものにすぐ騙されてしまいますが、こどもの眼はもっと厳しいところを見ています。

大森さんは、gallery kissa でちょうど一年前に開催した彫刻家はしもとみおさんの展示「旅する彫刻」にも足をお運びいただいていたので、はしもとみおさんの話になったのですが、「上手に彫刻を造れる人は沢山いるけど、生きものの気配を感じる彫刻を造れる若い彫刻家では、はしもとみお以外知らない」と評価されていました。

大森暁生さんの彫刻とはしもとみおさんの彫刻、表現の仕方やアプローチは違うのですが、美術として共通する「何か」を感じた展覧会でした。

銀座 木の香 林ゆいか×本多絵美子 あしあと展 2014年11月24日(月)~2014年11月30日(日)

先日の9、10月に gallery kissa で個展を行った林ゆいかさんが、彫刻家の本多絵美子さんと二人展を銀座の木の香で11月24日から開催されています。

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本多絵美子さんは、彫刻家はしもとみおさんのワークショップでは、いつももゲスト講師として、手伝いにも来ていただいています。この夏には、石川県でも個展、グループ展をされていました。この時は巨大なダンゴムシなどが展示されていましたが、かわいい動物だけでなく、ダンゴムシ、クモや蛾などの昆虫までと幅が広いです。11月文化の日は福岡県 福岡銀行本店で、「彫刻家はしもとみおと仲間たちの動物ミュージアム」の強力なお仲間として展示をされていました。本多さんと彫刻達は忙しく全国を駆け回っています。

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本多絵美子さんと言えば、このヨツユビハリネズミ!かわいいだけでない、じっくり眺めているとじわじわきます。

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今回は、林ゆいかさんの新作は本多絵美子さんとのコラボとして、主に出展されています。DMに使われが、一番上の写真の作品、そしてこの作品もその一つ。

コラボで悩みに悩んで作った最後の1点ということですが、一番良かったです。絵を飾る額という役割が完全に無くなっています。

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上の作品のクローズアップ、愛らしいモグラが穴から出てきています。ちなみに、このモグラは取り外しも可能だそうです。

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写真右から:本多絵美子、林ゆいか

ウォンバットのチューバッカ君。多摩動物公園のコモンウォンバットのオス「チューバッカ」君がモデルだそうですが、なんと、つい先日2014年11月8日に29歳という年月を全うして亡くなられたそうです。木彫のチューバッカ君、背中がてかてかになっていますが、磨いたわけではなく、沢山の子供や大人が背中に乗ったりして自然に磨かれたのだそうです。モデルになった、チューバッカ君同様に今でも人気者の彫刻のチューバッカ君でした。

会期:2014年11月24日(月)〜30日(日)
時間:11:00~20:00(最終日は17:00まで)
場所:GINZA HAKKO 木の香 B1F
東京都中央区銀座7-10-5ランディック第3銀座ビル1F・B1F

◎会期中のワークショップ◎
動物の彫刻を作ろう
アザラシかペンギンどちらか選んで手のりサイズの木彫りをします。
29日(土)13:00~17:00
30日(日)11:30~15:30