直前までひやひやものでしたが、6月6日、無事会期を迎えられました。
2007年にたちあげられた「宙 -sola- 」は植物の造形美をテーマにしたプロダクトブランドです。クリエイティブディレクターの吉村紘一さんがセレクトした様々な植物の花や実、種を40mm角のアクリルに封入しています。アクリルがみずみずしさを与え、造形だけでなく、押し花とも違う、まるで生きている植物のような色彩と正確な植物の造形美を楽しむことが出来ます。
今回ここに展示されているキューブは、宙 -sola- が試作も含めて、これまでに制作したもの、まだプロダクト化されていない、試作のものも一度にご覧いただくことが出来ます。
今回のメインとなる展示です。仏教の世界で宇宙を構成すると言われる五大要素「地水火風空」を植物で表現されています。
植物は、自ら動くことが出来ませんが、自然なかで地球上のさまざまな力を利用して、その種子の繁栄を保っています。「地」は”動物を介して地底に埋めてもらうオニグルミ”を紹介。「水」では”水を利用して海水を漂流するホウガンギルギ”の種、「火」では”火=山火事を利用して自然の山火事が発生するまで種を外に放出しない木の実”、「風」では”風を利用して遠くに種を飛ばす、羽のついた種たち”、「空」は”タンポポ”でそれを表現しています。
「旅する小惑星」ブランドは、鉱物をインテリア雑貨や、観葉植物のようにお部屋に飾って楽しんでもらおうというコンセプトの元につくられました。まず、鉱物が収められた紙箱がポイントです。紙箱の底面には、鏡がしこまれ、ディスプレイボックスとして機能し、キューブ状なので、並べたり、重ねたりコレクションを楽しむことができます。
今回の展示で初公開となる「uninoco」ウニとキノコが合体したプロダクトです。女性の方々に絶大な人気を誇っています。キノコの柄の部分は、最近話題の3Dプリントで制作されています。
マジックミラーを利用した「旅する小惑星」ブランドを展示する展示台。中を覗き込むと宇宙の惑星間を旅する気分が味わえます。
今回の展示では、宙キューブや、旅する小惑星シリーズ、その他、さまざまなプロダクトを即売しています。とにかくワクワクして、子どもに戻ったような気分になれます。
クリエイティブディレクター 吉村紘一氏の在廊日は、6日から6月9日までの4日間となります。吉村さん在廊中にお越しいただくと、さまざまな裏話、植物たちの不思議なストーリーを植物学者や学芸員さながらの解説で聞くことができます。
オープニングパーティーは6月8日(土)の19:00からです。アーティストトーク及び、レセプションがあります。
自然の造形美展は7月6日まで続きます。ご都合の良い日取りにぜひ、お立ち寄りください。
以下、撮影 砺波周平
“自然の造形美展 Nature Art Exhibition 2013.06.06(thu) – 07.06(sat)” への1件の返信
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