2016.5.8 プーク人形劇 はだかの王様 ~ 大森暁生展 Jamais vu – 未視感 –

人形劇団プークの人形劇には何度も足を運びたいので、定期的に来ています。今年はは正月の公演につづいて2度目です。今回の演目はと「はだかの王様」でした。

プーク人形劇は、新宿にあるプーク人形劇場で観るのが一番好きです。

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この劇場の外観がいいですね。1971年に建てられた劇場で、今年が45周年だそうです。ファザードの彫刻は建設当時の劇団員が彫刻したものだそうで、現在、劇場内の階段アプローチに建設当時の写真が展示されていて、劇団員が彫刻している貴重な写真もありました。

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プーク人形劇場の席は自由席なので、開演30分前の開場時間には到着して、良い席を取るのがおすすめです。それから開演までは、コーヒープンクト(PUNKTO)でおいしいドリンクを飲むのも楽しみの一つ。

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「しちめんちょうおばさんのこどもたち」は早起きだ大好きで、ちょっとおせっかいやきな、しちめんちょうおばさんの心温まる話でした。人形のことりたちのかわいいこと。

はだかの王様は、だれでも知っているアンデルセンの童話ですが、改めて観てみると沢山の示唆に富んだ話ですね。まんまとだまされて、はだかになって町を自慢げに練り歩く王様が、無垢のために見たままを言葉にしてしまうこどもの「おうさまは、はだか」の一言で一転町中の笑いものになってしまう王様。子供のころ話を聞いたときは単に王様のことを笑って、現実ではありえない面白い話だと喜んでいるだけでしたが、今考えると世にあふれる広告やコピーにだまされて、ついつい自分がはだかの王様のようになっていないかとヒヤリとします。

上のチラシは、階段アプローチに展示されていた、初演当時のチラシだそうです。1947年5月、ちょうど69年前ですね。「カミの国変じてヤミの国となるー 人民の手で明るい日本をつくろう!」と人形劇プークのマスコット、プー吉くんが手にしている看板。今の日本に、まさに問われていることですね。そして今調べたら、1947年5月3日は日本国憲法が施行された日でした。戦前から幾度もの苦難を乗り越え今に続くプーク人形劇ですが、人形劇は子供たちに楽しんでもらうものであると同時に、子供を連れてきた親たちにもメッセージを伝えるためにあるのだと思います。

この演目は、6月まで続いていますので、ぜひ足を運んでみてください。

http://www.puk.jp/kouen.htm

新宿駅近くで45年も人形劇を守っているプーク人形劇場ですが、新宿駅は、つい先月「バスタ新宿」がオープンしたように、変わり続けている町でもあります。

プーク人形劇のあとは、バスタ新宿、新しくできた商業施設ニュウマン(NEWoMan)をチラ見してから、新宿の高島屋へ~

「大森暁生展 Jamais vu – 未視感 –」

彫刻家 大森暁生さんの展示へ足を運びました。

彫刻達からゾクゾクっと妖気が出ています。作家の大森さんも在廊されていて、お話もでき、うれしいことに撮影もOKでした。

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「彫刻から気配を感じるようにしている」という作家さんの言葉どおり、その佇まいから、明らかに生きものの気配を感じさせるものがあります。

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作品はもちろんですが、展示タイトルも気に入りました。jamais vuとは 【未視感:実際にはよく知っていることを初めて経験したように感じる体験】。例えば、、、毎日のように通る道に植わっている木の陰が、あるとき人影に見えてしまった体験などだそうで、良く言う、deja vu(デジャヴ)と対比する言葉だそうです。

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作品とタイトルが引き立てあっている展示というのは最高にいいですね。展示タイトルは、なんとなく後付けになっている展覧会が多いなか、展示タイトルが作品に必要なパズルの重要ピースのように光っています。

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実は、高島屋の美術画廊は初めて来たのですが、会場がまたいいです。デパート催事場の画廊は空間に色気がないところが多くて、会場に幻滅してしまうところが多いのですが、新宿高島屋の美術画廊は画廊としても気持ちのよい空間です。

新宿での展示は終わってしまいましたが、関西方面を循環したあと、8月にまた日本橋の高島屋に戻ってくるようです。今回のような大規模な個展は3年に一度だそうですので、まだの人はぜひ。

詳細な展示スケジュールは大森さんのホームページをご参照ください。

http://akioohmori.com/voice/jamais-vu/

会場で販売していた書籍、フォトエッセイ+作品集を購入。帯の言葉「彫刻家なんかで喰っていけんのかよ?」に惹かれました。

午前に人形劇、午後に彫刻展を見たのですが、美術とエンターテイメントと一件違うジャンルのようにも見えんすが、人形劇の人形に必要とされるものは、やはり「気配」であって、どの角度からみても人形が生きているように見えなくてはいけない、美術だと思います。はだかの王様の話ではないですが、こどもは正直なので、いかに人形が素晴らしいと力説しても言葉では騙されません。大人は綺麗なものにすぐ騙されてしまいますが、こどもの眼はもっと厳しいところを見ています。

大森さんは、gallery kissa でちょうど一年前に開催した彫刻家はしもとみおさんの展示「旅する彫刻」にも足をお運びいただいていたので、はしもとみおさんの話になったのですが、「上手に彫刻を造れる人は沢山いるけど、生きものの気配を感じる彫刻を造れる若い彫刻家では、はしもとみお以外知らない」と評価されていました。

大森暁生さんの彫刻とはしもとみおさんの彫刻、表現の仕方やアプローチは違うのですが、美術として共通する「何か」を感じた展覧会でした。

銀座 木の香 林ゆいか×本多絵美子 あしあと展 2014年11月24日(月)~2014年11月30日(日)

先日の9、10月に gallery kissa で個展を行った林ゆいかさんが、彫刻家の本多絵美子さんと二人展を銀座の木の香で11月24日から開催されています。

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本多絵美子さんは、彫刻家はしもとみおさんのワークショップでは、いつももゲスト講師として、手伝いにも来ていただいています。この夏には、石川県でも個展、グループ展をされていました。この時は巨大なダンゴムシなどが展示されていましたが、かわいい動物だけでなく、ダンゴムシ、クモや蛾などの昆虫までと幅が広いです。11月文化の日は福岡県 福岡銀行本店で、「彫刻家はしもとみおと仲間たちの動物ミュージアム」の強力なお仲間として展示をされていました。本多さんと彫刻達は忙しく全国を駆け回っています。

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本多絵美子さんと言えば、このヨツユビハリネズミ!かわいいだけでない、じっくり眺めているとじわじわきます。

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今回は、林ゆいかさんの新作は本多絵美子さんとのコラボとして、主に出展されています。DMに使われが、一番上の写真の作品、そしてこの作品もその一つ。

コラボで悩みに悩んで作った最後の1点ということですが、一番良かったです。絵を飾る額という役割が完全に無くなっています。

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上の作品のクローズアップ、愛らしいモグラが穴から出てきています。ちなみに、このモグラは取り外しも可能だそうです。

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写真右から:本多絵美子、林ゆいか

ウォンバットのチューバッカ君。多摩動物公園のコモンウォンバットのオス「チューバッカ」君がモデルだそうですが、なんと、つい先日2014年11月8日に29歳という年月を全うして亡くなられたそうです。木彫のチューバッカ君、背中がてかてかになっていますが、磨いたわけではなく、沢山の子供や大人が背中に乗ったりして自然に磨かれたのだそうです。モデルになった、チューバッカ君同様に今でも人気者の彫刻のチューバッカ君でした。

会期:2014年11月24日(月)〜30日(日)
時間:11:00~20:00(最終日は17:00まで)
場所:GINZA HAKKO 木の香 B1F
東京都中央区銀座7-10-5ランディック第3銀座ビル1F・B1F

◎会期中のワークショップ◎
動物の彫刻を作ろう
アザラシかペンギンどちらか選んで手のりサイズの木彫りをします。
29日(土)13:00~17:00
30日(日)11:30~15:30

GALLERY 494 丹尾 敏個展 2014.11.15(土)~11.24(月祝) 「すべての続きと はじまりのために」

ギャラリーで使っている鉄の什器各種の制作でお世話になっている西荻窪にあるアトリエベガの丹尾さん。アトリエの横で運営されているGALLERY 494で初の個展ということで、楽しみにしていました。

丹尾 敏個展「すべての続きと はじまりのために」

2014年11月15日(土曜日)~11月24日(月祝)木曜休廊

12:00-19:00

場所: 東京都杉並区西荻北4-9-4

今回の個展では普段作っているストイックな作品よりも、身近に感じるられるようなものを目指したと話されていました。

ゆらゆらと揺れる鉄製のモビール、ギャラリーが閉まる少し前に行ったので、外の静まりと、冷たい空気、鉄のモビールに照明で映る影の調和がとても素敵でした。

ギャラリー店内でバッハのオルガン曲「目覚めよと呼ぶ声あり BWV 645」がゆったりとしたテンポで静かにながれていていました。個人的にとても好きなバッハのオルガン曲です。

今、丹尾の作品は「トロールの森国際野外アート展」都立善福寺公園 でも出展されているそうで、11月23日まで観ることができます。

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丹尾さん、人前に出るのが苦手だそうで、いつも撮るときはこっそりと撮っています。

箱根 彫刻の森美術館

とても久しぶりに彫刻の森美術館へ行ってきました。

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トンネルを抜けるとそこは・・

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森のような庭園に彫刻が点在しています。そして、どの彫刻も見ごたえがある。

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子供が触れ合って遊べる遊具のような彫刻があります。子供たちも大喜び。

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本館ギャラリーでの企画展 『保井智貴 佇む空気/silence』展がまた素晴らしかったです。

それにしても遊具彫刻はさておき、3歳児(息子)にとっては彫刻を楽しむという感覚はない様子。ムーアの彫刻は怖いらしい。ピカソについては「よくわからない」とのこと。触ることが出来ないものには興味が持てないのか、それとも他に理由があるのか。

金沢 そこに在るものの声を聴く 4人の夏休み展 ほか

先週はギャラリーを休みにして、金沢へ行ってきました。

初金沢です。来年の2015年春は北陸新幹線金沢開業だそうで、東京からなんと2時間半で行けるそうです。

彫刻家 本多絵美子さんの個展「そこに在るものの声を聴く」、そして、同じく本多絵美子さん、画家くまたにたかしさんと渡邊 春菜さんの夫婦でのアートユニットいろ葉、彫刻家 馬塲 稔郎さんの4人展「4人の夏休み展」にお伺いしました。

今回は車ですので新幹線の2.5倍くらいかかりますが、移動途中も旅の楽しみの一つです。さらに途中、寄り道をして、5月、6月お世話になった彫刻家 はしもとみおさんのアトリエも訪ねました。金沢で展示している作家4名もはしもとみおさんのお友達でもあります。

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休憩で立ち寄った、海老名SAで、ツバメの巣がありました。都内では最近あまり見たことがないので、久々にツバメに出会えました。

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はしもとみおさんのアトリエ宅では、月君がお出迎え。初めて彫刻でないリアル月君にお会いできました。今は11歳だそうですが、若いころの彫刻と変わりないですね。毛艶もよくフワフワでした。

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こちらがアトリエです。素敵な空間です。

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制作途中の彫刻のネコさん、そしてデスク前にはオーダー待ちの注文票がびっしり貼られています。

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はしもとみおさんのアトリエを後にして、琵琶湖へ、長浜城がある長浜です。浅瀬があり、泳げるようです。都内でこんな場所があれば、人込みで大変でしょうが、貸し切り状態。

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時々、波が立って打ち寄せてきたりして、海みたいです。

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最近話題の金沢駅、台風11号が来ていてあいにくの天気です。

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夏休みファミリー企画
『そこに在るものの声を聴く』
本多 絵美子 個展
石川県立伝統産業工芸館

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彫刻家はしもとみおさんのワークショップの助っ人講師としても、ギャラリーキッサではお馴染の彫刻家 本多 絵美子さんの個展です。

工芸館2Fの大きな部屋を使っての個展で、とても大きな作品を沢山見ることができます。ちなみに、写真撮影もOKでした。

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大きなカエルさん。大きすぎて、今まで作品完成時に1度外に出したきりで、その後はベット1台を占領して、アトリエに寝かせたままだったそうです。

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本多さんはデッサンもまた大きくて、迫力があります。

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中央に置かれた作品。不思議な生き物ですが、後ろ姿も愛らしいです。後で聞いたところによると、この子の背中には継ぎ目があり、その奥には本多さん自身の歯が埋められているとか。他の彫刻達とは、また違った独特な存在感を醸し出していました。

今週末は、木彫りのワークショップもされるようです。

金沢21世紀美術館

開館10周年記念
『レアンドロ・エルリッヒ ーありきたりの?』

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21世紀美術館にも初めて足を運びましたが、噂にもれず素晴らしい美術館でした。開館10周年記念ということで、美術館と深いかかわりのある、レアンドロ・エルリッヒさんの展覧会が行われていました。日本では初めての個展だそうです。どの作品も、親しみやすく、面白味があり、そして記憶に残るものばかりでした。

この展覧会の為だけでも、金沢へ足を運ぶ価値があります。

建物全体、廊下に至るまで楽しめます。

『4人の夏休み展』
2014.8.10(SUN) – 8.31(SUN)
13:00 – 24:00(最終日は17:00まで)
火曜定休 入場無料
@ギャラリー パノニカ

メンバー
・画家 くまたに たかし (アートユニット いろ葉)
・グラフィッククリエイター 渡邊 春菜 (アートユニット いろ葉)
・彫刻家 馬塲 稔郎
・彫刻家 本多絵美子

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金沢市街から1時間ほど離れた、山代温泉という温泉街にあるギャラリーです。全然知りませんでしたが、全国各地から人が集まってくる温泉の町だそうです。ギャラリー パノニカさんは、同じ場所にグランドピアノが置かれたカフェバーもあり、様々な有名なジャズミュージシャンも出演しているライブバーでもあるそうです。

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良い場所に、良い作品が展示される。これが美術展の理想の姿ですね。そして今回の4人展は、それぞれの作品が、他の作家さんの作品を引き立てるという関係にありました。たとえば、本多さんや馬塲さんの彫刻をみているとき、周囲の絵が、背景にある風景、もしくは森のような存在で包んでいます。逆に絵を見ているときは、彫刻達が見ている自分たちを見ているような緊張感を感じます。

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左:馬塲 稔郎さん、右:本多絵美子

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美味しい、ランチもいただき、ギャラリー パノニカさんを後にしました。明日8月16日(土)は「アートマーケット」という温泉街まち歩きアートイベントがあるそうです。この日は、渡邊 春菜さんが、ステージでのライブペインティングもされる予定とか。次回はこのアートマーケットにも足を運んでみたいです。

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今回、山代温泉に宿泊はしませんでしたが、日帰りで温泉を利用させていただきました。それにしても宿の人たちの対応が最高でした。関東からも多くの人が何度も足を運びに来るというのも、よくわかります。

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旅の最後は、お盆ということで、ご先祖様のお墓参りをしました。

台風11号の影響で雨模様の金沢の旅でしたが、かなり楽しめました。また、行きたいです。

度々、プーク人形劇場へ 『12の月のたき火』、『あやとじろきちおおかみ にんぎょうおもちゃ箱』

プーク人形劇場へは昨年の11月に初めて観に行きましたが。すっかり、はまってます。12月の演目、『12の月のたき火』と、年初めの『あやとじろきちおおかみ にんぎょうおもちゃ箱』と2回も続けて観に行きました。

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『12の月のたき火』は、スロバキア民話が元になっているそうですが、今年で38回目のロングラン作品だそうです。とても、人気の演目で、連日満員御礼、行った日もたくさんの親子が観劇に来ていました。

12月のコーヒープンクトは、演目の『12の月のたき火』にちなんで、特別メニューのイチゴモカがありました。早速いただきましたが、これが、また美味しい。

人形は、木製の操り人形で、とても細かな表現が出来ます。主人公のマルーシャという働き者の少女が、王様のわがまま、そして、言いつけがましいお母さんと、いじわるな姉によって、雪が深く積もった寒い12月の森にイチゴを採りに行くという話です。福娘童話集に載っている、12月の世界昔話 「マルーシカと十二の月」のお話とは、王様が出てくるあたり、少し変えているようです。個人的には、王様の御触れの通り、イチゴを籠に入れて採ってきたのに、お礼の金貨を渡さず、御触れに書かれていなかったことを後から付け足し要求し罰を与えるのは、相当不誠実に王様だと思いました。それから、なぜマルーシャのお母さんは、それほどまでにマルーシャに辛くあたるのかが、物語の中ではよくわかりませんでした。

それにしても人形劇は、本当に面白いです。人形の大きさも1歳児くらいの大きさなので、子供たちにとっても物語に入り込みやすいし、小さな劇場でもスケール感が広がります。

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観おわった後、主人公のマルーシャと握手もしてもらいました。ちょっと、はにかみ気味のあいさつ。

 

2014年、新年始まってすぐ、1月2日にもプーク劇場へ行きました。『あやとじろきちおおかみ にんぎょうおもちゃ箱』、2つの演目が前半と後半に分かれてありました。正月から続く暖かくて心地よい日でした。

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良い席を確保するため、早めに着いて、席を確保したあと、コーヒープンクトでコーヒーをいただきます。メニューにはもう消えていましたが、前回いただいた、イチゴモカをオーダーしたら、作ってもらえました。

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1Fロビーには、お人形やアクセサリー、おもちゃなどを販売しているショップがあるのですが、ここでも、色々楽しめます。ゆっきー店長、犬の操り人形を貸していただき、逆立ちや曲芸を教え込んで楽しんでいました。

そうです、今年はプーク人形劇団にとって特別な年だそうで、プーク創立85周年、川尻泰司生誕100年にあたるそうです。すごいですね。

前半の演目、「にんぎょうおもちゃ箱」は人形の短編物語がいくつかおもちゃ箱のように、飛び出してきました。どれも面白かったですが、フレンチ・ポップス「パパと踊ろうよ」の曲にあわせての人形劇、青虫の人形親子の動きが、とてもかわいかったです。ゆっきーがゲラゲラ笑いながら観ていました。

休憩をはさんで、後半の演目、「あやとじろきちおおかみ」は、産まれたばかりで捨てられてた、捨て子のあやが、おおかみのじろきちに山で拾われます。この小さな子を食べてしまおうと家に持ち帰るのですが、、、、「三年育てりゃ大きくなって、もっとたらふく食えるぞ」と同居人の牛のまんさくとおさんに言われて、じろきちおおかみは、あやを大切に育てます。そして、三年が経ちますが・・

子供たちの前で、おおかみが子供を食べようとする話は、絵本ではなく、人形劇でみるとかなりリアルに感じられました。

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左は、プーク人形劇団の川尻麻美夏さん。麻美夏さんのおじい様がプークを育てた川尻泰司さんだそうです。今回も主人公の人形と最後にあいさつをしてもらいましたが、人形のあやちゃん、ちょっと苦手なようです。

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今年も楽しい演目が沢山行われます。ぜひ、プーク人形劇場に足を運んでみてください。

 

プーク人形劇場 てぶくろ+おだんごコロリン

11月10日の日曜日の朝は、新宿南口近くにある、プーク人形劇場へ人形劇を観に家族で行ってきました。

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1971年に建てられた建物だそうです。こんな素敵な建物が、新宿の高層ビルの中に生き残っていたとは、知りませんでした。コンクリートのファザードにプークの歴史が彫刻されています。古い建物なのに、大切にされているということが伝わってきます。

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開演は10:30分ですが、自由席ということで開場時間の10:00に到着。

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チケットを受け取ると、最近オープンしたという、入り口近くに併設しているカフェにご挨拶。こちらは、kafopunkto(コーヒープンクト)の店長、麦さんです。指さししているのは、カフェのご自慢のマスコット、きつねのパペット。コーヒープンクトは、プークと同じエスペラント語からとっているそうで、意味は英語でCoffee Point コーヒー・ポイントだそうです。

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チェコ(だったかな?)で購入した、お宝だそうです。色も、フォルムもいいですね。とてもかわいいです。よく見ると、麦さんに似ています。

さて、人形劇場ですが、階段を下りて地下一階にあります。前2列は子供専用の席となっています。カフェで話混んでいたら、前のほうの列は埋まっていました。続々と、沢山の親子が開演までに入ってきます。

演目は2本立てで「てぶくろ」というウクライナの民謡と、「おだんごコロリン」という創立者の弟さん川尻泰司さんの作品です。ちなみに、創立者の川尻東次さんは24歳の若さで亡くなっているので、泰司さんが実質的には人形劇団プークを育てた方ですね。Wikipediaによると、プークは1926年創立という歴史ある人形劇団だけあって、戦時中は劇団員全員が(不当)逮捕されたり、GHQに目をつけられ経営難に陥ったりと、大変な目に何度も遭っています。

人形劇の内容ですが、

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「てぶくろ」は、冬の森の中でおじいさんが落としたてぶくろに、森の動物たちが次々と入ってきて、どんどん膨れ上がって大変なことになりますが、誰も仲間外れにはならず、小さな手袋に動物たちが一緒になって入って温まる、心まで温まる話です。

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「おだんごコロリン」はお地蔵さんがいる地蔵峠でのお話で、二人のお爺さんと、酒飲みでちょっととぼけた鬼2匹、赤鬼、青鬼が登場します。ぽわんとした性格で幸運に巡り合うおじいさんと、ちょっと欲張りで角ばったお爺さんの二人。最後には、角ばったおじいさんも丸くなります。鬼が2匹も登場しますが、全然怖くありません。

子供向けの人形劇を生で観るのは、小学生以来?とにかく、ものすごい久しぶりですが、大変楽しませていただきました。2歳の息子は、人形劇の話の内容は理解できていないと思うのですが、集中して見入っていました。一体何を感じたのか気になります。

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人形劇を見終わった後、コーヒープンクでカフェラテをいただきました。素敵なラテアートがカップに描かれた、最高においしいラテでした(写真を撮り忘れた)。所で店長の麦さんは、ずっとカフェとバリスタ修行をされていて、お店を出す場所を色々探していたそうで、gallery kissaのエリア、浅草橋・蔵前あたりも真剣に検討していたそうです。何となく下町は閉鎖的かも(?)というイメージで最終的にはプークでカフェを出すことになったそうですが、kissaのご近所さんだった可能性もあるわけです。

また、人形劇とカフェを楽しみに、プーク人形劇場に足を運びたいと思いました。

大絵 晃世さん、限界芸術大学講義

今日は、アートスクールの講師もやっていただいている、大絵 晃世さんのお話を聞きに、Trans Arts Tokyo 2013の限界芸術大学講義に行ってきました。

 

『限界芸術大学講義:格差社会・比較教育における限界芸術の重要性 ~内的価値のあるものづくりへ~』 11月4日(月)13:30- 神田錦町2-2共同ビル6階

””美術教育の現場に7年間関わりながら芸大に籍を置き、制作を続けてきた大絵は、現代の美術教育・一般教育・経済の問題点を若いなりにも考えています。
これを深く追及していくと、地方と都心の教育意識の差、資本主義経済の矛盾、二極化した家庭と不景気からくる極端な学歴重視、一般教育の競争・比較をベースとした教育法などの問題にぶち当たります。
そんな中で鶴見俊輔の定義した「限界芸術」はどのような役割を果たすのでしょう。純粋芸術の、”残っていく”美術史のサイドで、変わる事なく作り続けられている限界芸術は、ひとつのベクトルに当てはまらない、ひとりひとりの”生き方”に関わった「人知れずのものつくり」といえます。経済学者シルビオ・ゲゼルが提唱する「減価貨幣」の可能性も含めて、外的評価に惑わされない”内的価値”のあるものつくりと、地域・個人のソフトパワーを充実させることが、あらゆる比較から来る苦しみ(いじめ・鬱・社会的脱落)から脱却させるエネルギーだと考えます。

大絵 晃世””

 

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「限界芸術」という観念を知らなかったのですが、芸術とは関係ない分野で生きてきたものにとっては、非常に興味深い話でした。

さらに、後半に減価貨幣について語っていたことは、びっくりしました。丁度、モノマチの地域で、減価貨幣(地域通貨)を導入できないかと、考えていたところなので、大絵さんの博士研究テーマがそこにあったとは、驚きでした。

最終的にIMFに企画書をを出したいと熱く語っていました。恐らく、IMFなどが信用創造のメカニズムを手放すとは思えないので、銀行システムの親玉のようなIMFを変えるのは難しいだろうと考えますが、限界芸術に減価貨幣が組み込まれるのは非常に面白いと思います。

大絵さんとは、昨年藝祭で知り合ったばかりですが、いついっても、面白いことに出会えます。本当に、目が離せません。

zucco.個展 「寒いから一緒にココアを飲んだね。」 2013.3/16(土)~3.25(月)

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(各画像クリックすると拡大します)

こんにちは。

今日はすこし風は冷たかったけれどすっかり春の陽気でお散歩日和でしたね。

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わたしたちははるばる北鎌倉へコトリップし、GM..さんで行われているzucco.さんの展示を見に行ってきました。

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本日はzucco.さんも在廊されていてお話をさせていただくこともできました。

zucco.さん、ほんわかした女の子のイラストが印象的ですが、ご本人はこの女の子のイラストそっくりでした♡

かなりたくさんの作品がところ狭しと展示されていて、目移りしてしまいます。

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プラ版に直接描いたイラスト。ウインドーに飾ってあるのは特大サイズですね。

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きつねくんのぬいぐるみの表情が繊細でご本人のイラストからそのまま出てきたみたいです。

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左下はポチ袋。シロクマちゃんとねこちゃんの2種類。右下の絵画はアクリルとクレヨンでで描いたもの。白い物体は紙粘土の作品です。 人の後頭部かと思ったら木でした。ゆるいです!かわいいです!他にはきつねやお花もモチーフも。

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かなり充実の作品数。外にまで出ています!ブローチひとつ選ぶのにかなり時間がかかりそうです。

お気に入りの一品が必ず見つかるはず〜。

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蛍光色がキュートなプラ版のブローチやヘアピン、ピアスにイヤリング。色もすてきですが、モチーフもとってもかわいらしくておさかなやおにぎりなどツボにはまるものがたくさんでした。

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少し遅いランチはGM..さんでおすすめされた喫茶ミンカへ行きました。趣のある古民家カフェでゆるやかな空気が流れる店内はとても居心地が良かったです。ひよこ豆のカレーもナポリタンもチャイもおいしかったです。お庭には緑もたくさんあり和みます。

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キッサの看板店長、ゆっきーも春の北鎌倉をのりのりでお散歩していました。

京都と似ていて趣があってすてきな街でした。ギャラリーもたくさん、円覚寺にも行ってみたかったけれどゆっきーのおさんぽペース(時速100m)の移動なので日が暮れてしまう!また遊びにきたいです。

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大絵晃世 東京藝術大学修了制作展 中村三佐男こころの美術館 ~取手の風を愛して~  2013 1/26/SAT~1/31/THU

昨年の藝祭で、青山霊園を舞台にした映像作品の展示をされておられた芸大中村政人研修士2年の大絵晃世さん。とても、印象的な展示とお人柄で、気になっていたのですが、修了制作展をされるという、こんなご案内をいただきました。

東京藝術大学修了制作展
中村三佐男こころの美術館 ~取手の風を愛して~
上野展
日 時:2013 1/26/SAT~1/31/THU  9:30~17:30(入場は17:00まで)
                   最終日 9:30~12:30(入場は12:00まで)
場所:東京藝術大学 上野キャンパス 絵画棟 5F
アクセス:
○JR 『 上野駅』(公園口)・『鶯谷駅』より徒歩10分
○銀座線 ○日比谷線 『上野駅』より徒歩15分
○千代田線『根津駅』より徒歩10分
○ 京成電鉄 『京成上野駅』より徒歩15 分
取手展
日 時:2013 1/19/SAT(一日のみ) 10:00-17:00
場 所:東京藝術大学 取手キャンパス 美術学部専門教育棟 1 階拡大室
アクセス:
茨城県取手市小文間5000番地
JR常磐線 取手駅東口2番バス乗り場より
大利根交通バス「東京芸大・羽根野台北方車庫行き」乗車
約15分(運賃310円)「東京芸大前」下車
※当日学バスは 休日のため運行しておりません。ご注意下さ い。


作品の内容:

芸大取手校地の裏に住んでいる中村三佐男さんというおじいさんを取材しています。
この方は取手校地の土地を持っていた地主さんで、代々農家を営んでいらっしゃいます。
取手の土地を愛していて、農業の傍ら取手の風景を描いた素敵な油画を描いています。
私はこのおじ いさんとのコラボレーションの展示を考えました。
この方を追っ たドキュメンタリー映像を作成します。
ドキュメンタリーをゆったり観れる展示空間に、この方の絵を飾らせていただき、私も取手の風景を空間に描きます。
さらに、三佐男さんが書いた「取手芸大希望の丘」という詞に私が曲を付け、芸大声楽科出身、ハイバリトンの藤崎優二さんに歌っていただきます(映像内にて)


おじいさんの 優しいのほほんとした世界観に、思わず暖かい気持ちになれるかと思います。お茶をご用意してお待ちしております。ぜひ起こし下さい。

案内を観て、むむむ、これは、行かねばならないと思い、27日(日)に、ぼうやを連れて行ってきました。

上野駅から藝大に歩いていく途中、「旧東京音楽学校奏楽堂」の前を通ったら、丁度15:00からパイプオルガンの演奏が始まる2分前だったので、ついパイプオルガンも立ち寄って聴いてきました。後半に演奏されたくるみ割り人形の曲目など、大正時代のパイプオルガンとマッチしていてとても和やかな気分になりました。

それは、さておき…

SDIM0993  SDIM0980入「中村三佐男こころの美術館」と書かれた入り口が異常にかわいいです。中に入ると「三佐男さん新聞」なるものがあり、「文化面」と右上に描かれた誌面に三佐男さんの紹介記事が書かれています。もちろん記者は大絵さん。

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こちらが、展示風景。壁の切り絵などは、藝大のお友達などの協力により作成。地主さんだった三佐男さんが愛する藝大取手校舎近くにあるものや風景が色々とちりばめられています。

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三佐男さんの絵がかけられているイーゼルには、作品の解説が細かくかかれていて、とにかくわかりやすい!三佐男さん直筆による、戦時中の思い出などが書かれた作品解説もあり、描かれた土地の歴史や思いが伝わります。

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大絵晃世さんがたまたま取手駅近くの小さなギャラリーで目に留まった中村三佐男さんの絵に惚れ込んだことから、三佐男さんとの出会いが生まれ、取材を通して藝大取手校舎の地主さんだったことや、数々の作品を趣味で描いていることを知り、謎解きのように色々なことが中村三佐男なる人物の様々な歴史や背景が次々と発見されます。

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この修了制作展では、キュレーションに徹して中村三佐男さんの作品を個展を開催するという、一風変わった制作展ですが、本当に心地よい空間に仕上がっています。

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所で、中村三佐男さん、ずっと絵を描きたいという願望をお持ちだったようですが、奥様が大変厳しいお方で、お金にならないようなことは禁止され、奥様が生前は絵を描くことはなかったそうです。奥様が亡くなられ、70を超えてから絵を描きはじめたというのですが、クオリティが半端ない。とても素敵な絵を描かれるおじいさまです。

ちなみに、奥手にぼやけて写っているのが大絵晃世さん(すみませんこんな写真しかなくて!)

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ソファーの前では、大絵さんによる三佐男さんのインタビュー映像が流れています。最後に三佐男さん 作詞、大絵晃世さん 作曲、藝大声楽家出身の藤崎優二さんによる歌が流れます。この詩がまた、取手の土地、農と藝大の学生への愛を感じるとても素敵な詩でした。

ソファーに座ると、ココアやら、クッキーやらチョコやらを出していただき、かなり快適でした。いつも、大絵さんは、ご自身の作品の解説がとても丁寧にされるので、非常にわかりやすくて楽しめます。

ソファー左手にある、2匹のヤギの絵がまたすばらしいのです。大絵さんが三佐男を知ることになった、絵だそうです。三佐男さんが昔飼われていたヤギの絵だそうです。

そういえば、部屋の上の方に大絵さんが描いた三佐男さんの大きなドローイングがあったのですが、これも写真に収めるのを忘れてしまいました(アチャー)。

ぼうやが、ぐずってきて限界が来たというのもありますが、 大絵晃世さんの修了制作展を観て、大分満足したので、これだけ観て家に帰りました。

今は藝大の博士課程を目指しているそうです。今後のさらなるご活躍が期待されます。

この修了制作展は1月31日までです。