11月のアートスクール(11月12日)。石膏胸像(ゲタ胸像)デッサンでした。

11月のアートスクールは、石膏胸像(ゲタ胸像)のデッサンでした。

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参加者全員初のデッサン、子どもから大人まで年齢もまちまちでデッサンに取り組みました。

講師はいつもの大絵先生で、描き初めにデッサンの基礎の基礎をレクチャーしていただき、どのように描いていけばいいかを教わりつつ、2時間デッサンに取り組みました。

美大の予備校生は、6時間以上デッサンに費やすらしいですが、2時間でも、集中して描くのは難しいですね。途中で集中力が切れていい加減になってきます。

今回は、完成後、皆さんの作品を並べて大絵先生に講評をいただきました。

以下は、講評後に改めて文章にまとめていただいたものです。

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Tさん
アートスクール主催のTさんが挑戦です。なかなかしっかり描けていらっしゃいますね!
二列目での制作で、少し難しいかなと思いましたが、少し高い位置から見る顔の向きがよくでていると思いました。奥に入っていく胸板がよくでています。今回初めての石膏デッサンということでしたが、デッサンの勘がおあり!

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Sちゃん
小学二年生のSちゃんも挑戦です。いつもの線的な表現を生かしてリズムよく描けましたね。壁に落ちる影も上手に写し取っています。パンチパーマ(?)の省略の描き方がかわいらしかったりと、和ませてくれる一枚です。Tさんも飾れそう!とおっしゃっていました。スヌーピーの絵を描いたときのような、少しとぼけた明 るい世界観が石膏デッサンでも出てくるのは面白いことですね。

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Oさん
二回目のご参加のOさん。絵としての出来栄えに安定感があります。少しなで肩になってしまったりと、形は少し違うところもありますが、雰囲気や特徴をよく捉えられていると思います。首の下の反射光を入れることで、胸から上の空間がきれいに表現できました。布のところは石膏らしく描けましたね。そして少しハンサム!髪が柔らかそうです。

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Aくんお母さん
水山さん
お顔は好みで変形させたとのこと、なかなか自由でいいですね!布の曲面を追うことで、布らしさが出ています。先生の指導が入る前から、顔を前面と側面で意識して描かれていたりと、量感がもともと出つつありました。ここから、首の下の空間などが出てくるとより良くなっていくと思います。普段描かれないのにこの出来で、力があられるな、と思いました。

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Aくん
お母さんの横でお絵描きをしていたAくん。またまたクレー!?を思わせる絵ができました。これは近くの公園だということです。湖、空、人などが描かれています。Aくんのなかでは、表現 しきった感があるのでしょうから、面白いことですよね。ぜひ、お家で描かれた絵も見せてくださいね。

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Mさん
今回も地道に描かれていたMさん。最終的には薄い印象の絵となりましたが、首のまっすぐな感じ(ストレートネック?)など、ゲタっぽさが出ています。そーっと優しく描かれていることで、優しさは出ているのですが、もっとガンガン色を置いていけると良いですね。木炭なども合うかもしれません!

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Mくん
久しぶりのご参加のMくん。中学三年生です。遠くからみると、全体感がとても良い!手前の肩と、奥の顔の距離感がよく出ています。空間、光を感じさせ、大きく描いていこうとする姿勢がよいですね。
細かいところはもう一歩、これから描けるようになっていけたら良いですが、時間させあればできそうです。

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個人的には、小学二年生のSちゃんのデッサンが、かっこよすぎです。このまま額に入れて飾っていただきたいですね。

初めてのデッサンでしたが、顔のパーツの位置とか、遠近感を出したり、観察することと、描くことの難しさを感じた一日でした。また、機会をみてやりたいですね。

次回のアートスクールは、12月10日(土)14:00~と決定しました。まだ、課題は決まっていませんが、決まり次第お知らせします。ご興味ある方ぜひ、お気軽にご参加ください。

10月のアートスクール。11月のアートスクールは本日開催、石膏胸像のデッサンです。

11月に入って少し穏やかな日が続きましたが、昨日はものすごく寒く真冬でしたね。

10月のアートスクールが過ぎて、11月のアートスクールは本日、石膏胸像デッサンの予定です。

先月は、天気も良かったのでギャラリー近くの第六天榊神社へ写生へ行きました。10月なのに、蚊が沢山いて、皆さん大変な思いをされたみたいですが・・・。

今回は完成作品と大絵先生の講評のみアップさせていただきます。

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Oさん
初参加のOさん。普段は絵を描かれないということでしたが、絵馬と周りの自然を描いた完成度の高い作品ができました。水彩の透明感が出ていて、とても良いですね。爽やかな神社の雰囲気がでています。絵馬の周り(手前のモチーフに対する奥)を描くことで奥行きが出ました。
普段リボン刺繍をされているとのことですが、繊細さが生かされていますね!また、手際が良いなと感じさせられました。描くのが早い方だと思いますよ。そんな方は上達も早いものです。これからの作品を楽しみにしています。

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Aくん
秘密基地などを描いたという初参加Aくん。なかなか集中して取り組んでいました。抽象画のセンスがおありですね!パウル・クレーや野見山暁治を思い出します。色の細かい塗り分けや、実感のある色鉛筆の線から、Aくんにとってとてもリアルな何かを感じながら描いたのだな、と感じます。線のリズムも良いです。また、色の選択にも人の興味を惹かせるものがあると思います。
これから、学校などで、いろいろと具体的な絵を描かなければいけなくなるとは思いますが、このような自由な世界を大切にしてほしいな、と思いました。

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Sちゃん
常連さんのSちゃんは、神社を正面でシンメトリーに描きました。よく、宗教画はシンメトリーの構図で描かれたりするのですが、Sちゃんはきっと意識せずにシンメトリーに描いたのでしょうね。確かに、神社にお参りに行くとこのように見えますよね。モチーフに対する素直さを感じます。
見えたものを絵のなかで上手く構成して、いつも通りリズム良く描かれています。数を数えたりして描くのは大変だったと思いますがよく粘りましたね!右下と左下の暗がりをしっかり塗ったことで、完成度が上がりました。絵の角をしっかり塗ったり、意識したりするのは、実はとっても大事なんですよね。
あと、定規を使っちゃいけない、という方もいらっしゃいますが、(どのような絵かにもよりますけど)大絵先生は特にだめだと思っていません。世の中にはマスキングテープを使って描く絵もあるんですからね!Sちゃんはいろいろと道具や素材を上手く使っていけるから大丈夫だと思いますよ。どんどんなんでもチャレンジしてくださいね。

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Yくん
Yくんは神社のロケーションのなかでサメを描きました。発想が面白いですね!女の子だから赤いサメだということでした。サメのなかも水色が塗ってあって、赤と混ざっていて綺麗です。見え隠れする緑も、何を描いているんだろう?と不思議になりますが、効いています。背景とモチーフを分けないで、感覚的に色を入れていく姿勢はとても良いと思います。大人になると、これは難しいんですよ。サメがしましまになっていますが、こういう模様のサメなのかな・・・?結果的にとてもおしゃれな仕上がりになっています。

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Mさん
2度目のご参加のMさん。神社にあった井戸を描きました。少しパステルがこなれてきましたね!空間が見えてまとまった印象があります。色味を使われるのが苦手とのことでしたが、少し別の色を混ぜ合わせながら本物に近づけていくことで、味わいが出ています。油絵的な手法ですね。ご自宅で練習されてきたということですが、その成果が出ていると思いますよ。
描かれるときにお時間がかかっているようでしたが、世の中には様々な色使いの絵がありますので、少し違う色だとしても臆することなく、失敗してもよいのでどんどん描いていかれると良いと思います。

ところでこの井戸は本当に使えて、水彩の水を汲みました。

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アートスクールも一気に生徒さんが増えて、楽しくなってきました。

今日は、画家木村さんから寄贈していただいた、石膏胸像を描いてみる予定となっています!