銀座 木の香 林ゆいか×本多絵美子 あしあと展 2014年11月24日(月)~2014年11月30日(日)

先日の9、10月に gallery kissa で個展を行った林ゆいかさんが、彫刻家の本多絵美子さんと二人展を銀座の木の香で11月24日から開催されています。

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本多絵美子さんは、彫刻家はしもとみおさんのワークショップでは、いつももゲスト講師として、手伝いにも来ていただいています。この夏には、石川県でも個展、グループ展をされていました。この時は巨大なダンゴムシなどが展示されていましたが、かわいい動物だけでなく、ダンゴムシ、クモや蛾などの昆虫までと幅が広いです。11月文化の日は福岡県 福岡銀行本店で、「彫刻家はしもとみおと仲間たちの動物ミュージアム」の強力なお仲間として展示をされていました。本多さんと彫刻達は忙しく全国を駆け回っています。

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本多絵美子さんと言えば、このヨツユビハリネズミ!かわいいだけでない、じっくり眺めているとじわじわきます。

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今回は、林ゆいかさんの新作は本多絵美子さんとのコラボとして、主に出展されています。DMに使われが、一番上の写真の作品、そしてこの作品もその一つ。

コラボで悩みに悩んで作った最後の1点ということですが、一番良かったです。絵を飾る額という役割が完全に無くなっています。

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上の作品のクローズアップ、愛らしいモグラが穴から出てきています。ちなみに、このモグラは取り外しも可能だそうです。

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写真右から:本多絵美子、林ゆいか

ウォンバットのチューバッカ君。多摩動物公園のコモンウォンバットのオス「チューバッカ」君がモデルだそうですが、なんと、つい先日2014年11月8日に29歳という年月を全うして亡くなられたそうです。木彫のチューバッカ君、背中がてかてかになっていますが、磨いたわけではなく、沢山の子供や大人が背中に乗ったりして自然に磨かれたのだそうです。モデルになった、チューバッカ君同様に今でも人気者の彫刻のチューバッカ君でした。

会期:2014年11月24日(月)〜30日(日)
時間:11:00~20:00(最終日は17:00まで)
場所:GINZA HAKKO 木の香 B1F
東京都中央区銀座7-10-5ランディック第3銀座ビル1F・B1F

◎会期中のワークショップ◎
動物の彫刻を作ろう
アザラシかペンギンどちらか選んで手のりサイズの木彫りをします。
29日(土)13:00~17:00
30日(日)11:30~15:30

11月22日(土)はギャラリーでアートスクール 9月、10月は自画像(デッサン)でした。

ギャラリーで毎月1回行っているアートスクール、9月からは今までの大絵先生が多忙を極めて続けられなくなったため、ご紹介いただいた新しい講師を迎えてスタートしました。

新たな講師の鈴木大輔先生は、ロンドン芸術大学でファインアートを学び2011年に卒業、現在は日本を拠点として美術予備校の講師や、都内で子供たち向けのアート講座の講師も行っています。同時に、練馬にあるアトリエスペースで Space Wunderkammer というアートギャラリーも運営されているなど、多岐にわたって美術活動を精力的にされている方です。ご自身の作品は、絵画だけでなく、インスタレーションも含めた幅広い範囲の美術作品を制作されているので、アートスクールの領域も色々と広がりを増しそうで楽しみです。

9月27日(土)に行われたアートスクールは、2回に分けた自画像(デッサン)のパート1.鉛筆のみを使って、自画像のデッサンでした。

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自画像を描くというのは、こういう機会でもないと描くことはないので、なかなか苦戦。思うように線が描けないのですが、鈴木先生にポイント・ポイントを丁寧に指導いただきました。

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以下、この日の出来上がりと、鈴木先生のコメントです。

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今回初めてM君と会ったということで、最初は緊張気味で暫く絵を描き始めてくれなかったのですが、描き始めると独特の観察方法で自分の顔を捉えて、最後は中々味のある自画像になったと思います。普段からよく見慣れている自分の顔を改めて観察すると新しい発見があります。仁也君は発見したものを素直に捉え、描いていく度に段々と良くなっていきました。次回はより多くの発見をし、さらに味のある絵にしてほしいと思います。

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Aさんは自画像を今までにあまり描いた経験が無いということでしたが、自分の特徴を捉えられた絵に仕上がったと思います。引いた線にバリエーションがあって、弱い線、強い線と使い分けています。特に髪の毛の表情には線のリズムがあり髪の毛の様々な流れが良く観察されていると思います。後半に線の使い分けの意識が強くなり、画面がみるみる良くなっていきました。これから更に様々な箇所でより多くの線が使えるようになると、絵がもっと充実してくると思います。

つづいての自画像パート2は10月25日(土)に行われました。(基本的に第四土曜日にアートスクールを行っています)

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自画像パート2は、前回の鉛筆デッサンに水彩絵の具で色を付けていきます。

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この日はゆっきー店長もアートスクールに参戦。マスキングテープを使った、自作の絵のインスタレーション的の展示に力を注いでいました。鈴木先生のお褒めの言葉も効いて、集中力と創作意欲がわいてきたようです。

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こちらが、自画像パート2の完成作品です。色が入ると立体感も出てきて、お二人ともいい感じになりました。

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以下、鈴木先生のコメントです。

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M君は前回の鉛筆デッサンが顔までしか描けなかったので、今回鉛筆デッサンの続きから始めました。相変わらずの少しスロースターターですが、その分彼は 面白い物を発見し、それをじっくり観察し描く事に優れています。今回自分自身が着ていた服のロゴデザインを彼は気に入って、それを細部のアルファベットな どまで鮮明に描いています。その表現が自画像の絵の中ににある事で画面全体がとても魅力的なものになりました。自画像ではよくあることとして、顔は皆頑 張ってしっかり描こうとするのですが、身体の表現や服などは顔に比べ雑になりがちです。仁也君が誰もがあまり関心を持たない箇所に面白みを感じる事は、彼 の独特な素晴らしいセンスだと思います。次回の課題ではどのような箇所に興味を持ち、それを描くのかとても楽しみです。

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今回の自画像の課題は二回に分けて行いました。一回目は自分の顔をじっくりと良く観察し鉛筆の様々な線で表現し、二回目は一回目で表現された線を活かしつつ、色鉛筆や水彩絵の具で着彩を行って自画像を完成させていきました。
Aさんは一回目の鉛筆の線に水彩絵の具で色を塗っていきました。鉛筆表現に色を加える事により、せっかくの良い線を残せず台無しになってしまう事はよくあ ることなのですが、明子さんは前回の鉛筆の線を上手く残しながら色を使う事に成功しています。水彩絵の具の持つ特性と前回の鉛筆の線が上手く調和し、柔ら かい自画像に仕上がりました。特に髪の毛の豊かな線と色の濃淡とが合わさった表現が魅力的です。絵の雰囲気も自画像である本人に何処と無く似ているように 思います。本人は水彩表現が楽しかったみたいですので、次回は異なったモチーフで水彩表現にチャレンジして頂きたいです。

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ちなみに、ゆっきー店長のインスタレーションは、時間延長で進められ、最終的にはこのように仕上がりました。

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さて、次回の11月のアートスクールですが、課題は「外にお出かけをし風景を描く」となっています。

11月22日(土) 15:30~17:30 です。子供から大人まで、年齢不同のアートスクールですので、ぜひご興味ある方は飛び入りでもご参加ください。

次回の参加時に持参いただきたい物は、鉛筆、練りゴム、スケッチブック、水彩道具一式、その他各自が使用したい道具類(色鉛筆、ペン)など、となっています。

お申込みはこちらから

GALLERY 494 丹尾 敏個展 2014.11.15(土)~11.24(月祝) 「すべての続きと はじまりのために」

ギャラリーで使っている鉄の什器各種の制作でお世話になっている西荻窪にあるアトリエベガの丹尾さん。アトリエの横で運営されているGALLERY 494で初の個展ということで、楽しみにしていました。

丹尾 敏個展「すべての続きと はじまりのために」

2014年11月15日(土曜日)~11月24日(月祝)木曜休廊

12:00-19:00

場所: 東京都杉並区西荻北4-9-4

今回の個展では普段作っているストイックな作品よりも、身近に感じるられるようなものを目指したと話されていました。

ゆらゆらと揺れる鉄製のモビール、ギャラリーが閉まる少し前に行ったので、外の静まりと、冷たい空気、鉄のモビールに照明で映る影の調和がとても素敵でした。

ギャラリー店内でバッハのオルガン曲「目覚めよと呼ぶ声あり BWV 645」がゆったりとしたテンポで静かにながれていていました。個人的にとても好きなバッハのオルガン曲です。

今、丹尾の作品は「トロールの森国際野外アート展」都立善福寺公園 でも出展されているそうで、11月23日まで観ることができます。

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丹尾さん、人前に出るのが苦手だそうで、いつも撮るときはこっそりと撮っています。

2014.11.11-13 Artphere アートフィアー 豊岡鞄の展示会

ご縁あって、今回で3回目、Artphereという兵庫県にある鞄の街の豊岡にある、鞄ブランドの展示会でギャラリーを使っていただいています。

スケッチのための旅というのがコンセプトで作られたブランドということで、ところどころにギャラリーで取り扱っているアート作品も鞄と一緒に置かせていただいています。

毎度、展示会を重ねるごとに取扱店も増えているようで、今後の展開がまた楽しみです。

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2014年 秋モノマチ 日本画の画材を使ってのモビールオーナメント制作ワークショップ

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去る2014年10月18日、19日に開催された秋モノマチでは、個展を開催中の日本画の作家さん、林ゆいかさんを講師に迎えて、和紙に日本画の画材を使い、オーナメントを制作するワークショップをギャラリーで行いました。作家さんもワークショップを行うのは初めてということで、どうなることかとドキドキでしたが、皆さん見事な作品が沢山できあがり、楽しく充実したワークショップとなりました。

ワークショップでは上のように、用意された図案もいくつかあり、絵が描けなくても塗り絵気分で楽しくすすめられるようになっています。

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中央にいらっしゃるのが、林ゆいかさん。土曜日は、比較的ゆったりとした雰囲気でスタート。開始時間と同時に始められたお二人、根気よく筆をすすめられていましたが、初めて日本画の画材を使ったとは思えないくらい、素敵な作品が出来上がりました。

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では、完成作品を、次々と紹介!

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左の空飛ぶペンギンはモノマチ友達のNさん、十字の星に金泥が使われています。右の作品は小学生、女の子の作品、ドラえもんの表情がかわいいですね。どちらの作品も、岩絵の具、銀箔などを使ってキラキラ感があっていいですね。

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左の作品はワークショップの様子を見て、急遽参加いただいた方です。苦労されていたようですが、淡い色合いと、グラデーションが素敵です。右のネコちゃんは、毎度キッサで行われている、彫刻家はしもとみおさんのワークショップにご参加いただいているYさん。一緒に暮らしている愛ネコでモフモフの長毛ねこさんがモデルです。フリーハンドで描かれて絵、とてもかわいらしいです。

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最近、キッサの常連さん(左)、かなり太っちょのワンちゃんを制作。この日は絵を描くのが好きな娘さんと一緒にご参加いただきました(右)。ちりばめられた模様と、お父さん、娘さんの両作品のひょうきんな表情がいいです。ちなみに、右の写真の左側は、作家の林ゆいかさんの作品です。

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こちらの2作品、ワークショップ開始と同時に始められたお二方、、、素人とは思えないです。右のカップは、モノマチで他店のコラボ企画で作られたミミカップがモチーフだそうです。どちらも本当にクオリティーが高い!

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映像作家でお友達のKさん。犬から出ているオーラがやばい!

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最後に参加されたお二方、これまた素敵です~。

 

二日目の日曜日は、子供と大人が半々くらい、にぎやかなワークショップでした。子供たちは教えなくても、ガンガン色塗りを進めてくれ、頼もしいです。それでも、いつも使っている水彩絵の具などとは違う雰囲気のものが出来上がるのが、楽しいですね。

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19日に出来た作品の数々。

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左の作品は淡い色合いですが、独特の世界観が感じられて気品があります。右のネコちゃんは小学生の作品、しましまのしっぽと、縞々の手の模様を描くのに苦労していたようですが、とてもかわいらしく出来上がりました。糸に連結されたビーズもまたいい感じです。

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左の作品は、いつも展示に立ち寄っていただいているYさん。ラブラドールレトリバーを多頭飼いされています。仲良しな二匹のワンちゃんの絵がなんともなごみます。右の作品は、お母さんに手伝ってもらいながら挑戦してもらいました。ねこちゃんの表情がとてもかわいらしいです。この表情はなかなか描けないものです。

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子どもたちの作品、右の2作品は男の子兄弟のご参加です。顔彩は重ね塗りが難しので、濃い色を使うのはためらってしまう所ですが、しっかりと色を描いているのがとてもいいですね。

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図案の絵柄をアレンジされて、月に乗ったねこちゃんが出来上がりました。カラフルで沢山あるお花が、単色のネコちゃんとコントラストがありとても素敵です。

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最後の2作品は、林ゆいかさんのお友人、美大の予備校の時からのお友達だそうです。さすがです!!かわいすぎます。

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日本画のワークショップ、ご参加された皆様ありがとうございます。参加された方々、楽しんでいただけたでしょうか??

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オーナメントの裏側は、いつもモノマチでお世話になっている、箔押しのアーティスティックビューティーさんに持ち込んでいただくと、「モノマチ」ロゴを押していただけるコラボ企画もありました。参加された方の半数以上は、無事箔押しまで楽しんでもらえたようです。

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作家の林ゆいかさんが制作されたモビール。浅草橋のディスプレイ用品店にいる人気美ネコマロちゃんがモデルだそうです。我が家のニコちゃんにも、ちょっと似ています。

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こちらの2作品は、彫刻家のお二人、彫刻家はしもとみおさんと、本多絵美子さんの作品です。

ギャラリーキッサでは、また来年も林ゆいかさんの個展を開催する予定です。また秋モノマチが来年もあれば、何かワークショップをやりたいと考えておりますので、ぜひ、次回も沢山の方々のご参加をお待ちしております。