プーク人形劇場 てぶくろ+おだんごコロリン

11月10日の日曜日の朝は、新宿南口近くにある、プーク人形劇場へ人形劇を観に家族で行ってきました。

P1040954
1971年に建てられた建物だそうです。こんな素敵な建物が、新宿の高層ビルの中に生き残っていたとは、知りませんでした。コンクリートのファザードにプークの歴史が彫刻されています。古い建物なのに、大切にされているということが伝わってきます。

P1040956

開演は10:30分ですが、自由席ということで開場時間の10:00に到着。

P1040958
チケットを受け取ると、最近オープンしたという、入り口近くに併設しているカフェにご挨拶。こちらは、kafopunkto(コーヒープンクト)の店長、麦さんです。指さししているのは、カフェのご自慢のマスコット、きつねのパペット。コーヒープンクトは、プークと同じエスペラント語からとっているそうで、意味は英語でCoffee Point コーヒー・ポイントだそうです。

P1040959
チェコ(だったかな?)で購入した、お宝だそうです。色も、フォルムもいいですね。とてもかわいいです。よく見ると、麦さんに似ています。

さて、人形劇場ですが、階段を下りて地下一階にあります。前2列は子供専用の席となっています。カフェで話混んでいたら、前のほうの列は埋まっていました。続々と、沢山の親子が開演までに入ってきます。

演目は2本立てで「てぶくろ」というウクライナの民謡と、「おだんごコロリン」という創立者の弟さん川尻泰司さんの作品です。ちなみに、創立者の川尻東次さんは24歳の若さで亡くなっているので、泰司さんが実質的には人形劇団プークを育てた方ですね。Wikipediaによると、プークは1926年創立という歴史ある人形劇団だけあって、戦時中は劇団員全員が(不当)逮捕されたり、GHQに目をつけられ経営難に陥ったりと、大変な目に何度も遭っています。

人形劇の内容ですが、

tebunezu
「てぶくろ」は、冬の森の中でおじいさんが落としたてぶくろに、森の動物たちが次々と入ってきて、どんどん膨れ上がって大変なことになりますが、誰も仲間外れにはならず、小さな手袋に動物たちが一緒になって入って温まる、心まで温まる話です。

odango1
「おだんごコロリン」はお地蔵さんがいる地蔵峠でのお話で、二人のお爺さんと、酒飲みでちょっととぼけた鬼2匹、赤鬼、青鬼が登場します。ぽわんとした性格で幸運に巡り合うおじいさんと、ちょっと欲張りで角ばったお爺さんの二人。最後には、角ばったおじいさんも丸くなります。鬼が2匹も登場しますが、全然怖くありません。

子供向けの人形劇を生で観るのは、小学生以来?とにかく、ものすごい久しぶりですが、大変楽しませていただきました。2歳の息子は、人形劇の話の内容は理解できていないと思うのですが、集中して見入っていました。一体何を感じたのか気になります。

P1040962
人形劇を見終わった後、コーヒープンクでカフェラテをいただきました。素敵なラテアートがカップに描かれた、最高においしいラテでした(写真を撮り忘れた)。所で店長の麦さんは、ずっとカフェとバリスタ修行をされていて、お店を出す場所を色々探していたそうで、gallery kissaのエリア、浅草橋・蔵前あたりも真剣に検討していたそうです。何となく下町は閉鎖的かも(?)というイメージで最終的にはプークでカフェを出すことになったそうですが、kissaのご近所さんだった可能性もあるわけです。

また、人形劇とカフェを楽しみに、プーク人形劇場に足を運びたいと思いました。